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 今回紹介するカメラアプリは、正直iPhoneのカメラを限界まで使いきったアプリと言うのが良いかもしれません。過去にはフォーカスと露出が別々に選べたり、ホワイトバランスをロックできたりするアプリが出た時にも驚かされましたが、今回のアプリも同じくらい驚かされました。iPhoneのカメラアプリと言っても速写系や静音系(個人的に撮ったら音出ないのは嫌いですが)、高機能系、トイカメラ系などいろんなジャンルがありますが、今回のアプリは高機能系になるでしょう。645と聞いただけで中判カメラを思い出す人もいるかもしれませんが、おそらくそこを意識した名前になったのではないでしょうか。しかも撮れた写真はいつもと違う感じがして、更に写真を撮るのが楽しくなりました。

サポートサイトは下記になります。
645 PRO for iPhone, for ultimate camera control and image quality
App Storeでは写真/ビデオカテゴリにあります。
645 PRO Mk II – Michael Hardaker

 アプリの紹介ムービーとマニュアルもあります。

 簡単な操作を示したマニュアル(1ページ)
● Product Summary PDF

 より詳細なマニュアル(32ページ)
● User Manual PDF

 まずアプリを起動すると位置情報を利用するかどうかの問い合わせがあるので、後から位置情報を削除するアプリはいろいろあるので、OKボタンで許可しましょう。(位置情報を聞かれないアプリは位置情報が削除されるアプリです。)
 このアプリの操作としていろいろなボタンがありますが、基本的には各ボタンをタップする操作と各ボタンを長押しする操作の2種類があります。タップするだけと長押しで違う機能になるのでそこを覚えれば簡単です。(1か所だけ違う操作がありますがそこは機能ではないので後述します。)画面のファインダー部分には中央に水平器が表示されています。そしてファインダー部分のピンチイン・ピンチアウトの操作でズーム調整(最大2倍)、ダブルタップで中心にフォーカス移動ができます。

 画面は左右に操作部、下に表示部という形で一方向固定になっていてボリュームシャッターは使えませんし、向き的に下にボリュームボタンが来るインターフェースで回転はしません。

 画面右側から説明すると、上から大きい丸いボタンがシャッターボタン、その右上に小さい丸いランプのようなものがありますが、これはセルフタイマーの時に点滅するランプになります。シャッターボタンの下はフォーカスロック、露出ロックのボタンになります。ロック状態の時にはボタンの中央が赤く点灯します。ただしフォーカスは画面のファインダー上をタップするとフォーカスロックが解除されるようになっています。
 更に下にはスライドさせて変更できるフォーマット変更、フィルムモード変更のスイッチがあります。ここでフォーマット変更のスイッチだけ、ダブルタップするとこのカメラのボディの色を変えることができます。

 なおフィルムモードはPDFによるとクラシックフィルムからインスパイアされたものを再現しているようで下記のようになっています。
 F4 ? subtle, fine-grain B&W
 H5 ? high-contrast, high-grain B&W (think high-speed neg/hard paper)
 T3 ? classic medium-grain medium-contrast monochrome
 C42 ? fine-grain color printing
 E6K ? a cooler style of transparency
 FC5 ? rich, saturated: great for nature
 K14 ? warm as toast, with rich blacks

 画面左側はタップと長押しで操作が可能です。上からフラッシュ、タップでグリッド表示の切替、長押しで保存モードの切替ができます。この保存モードがiPhoneでは今まで出来なかったことで、developed RAW(dRAW)-TIFFファイルでの出力、高画質JPEG、ロスレスJPEGでの保存が可能です。なおTIFFファイルに関してはカメラロールに保存できません。アプリ内で保存しているのでiTunesで同期した際にAppのタブの下にあるファイル共有からPC/Macに保存することができます。その下は測光モード(中心/全体)かの切替、長押しでフィルムモードのリアルタイムビューオン/オフを切り替えることができます。その下はホワイトバランスのロックがタップ操作で可能で、長押しすると昼/夜モードの切替ができます。その下はセルフタイマーで、このボタンをタップした後にシャッターボタンを押すとカウントダウンされてシャッターが切れます。カウントダウンの時間を延ばすには長押しすることで時間を延ばすことができます。
 そして一番左下はタップすると写真を見てそのままFlickrやFacebook,Twitter,メールに投稿することができる画面になります。長押しするとこのアプリのマニュアルが表示できます。

 この画面はdeveloped RAW(dRAW)-TIFFファイルでの出力時のiTunesのAppタブの画面です。ファイル共有のところにTIFFファイルが並んでいますがどれも10MB近いサイズです。ファイル名のフォーマットは決まっていて、yyyymmddhhmmss.TIFF(年月日時分秒)になります。

 そして昼/夜モードですが、夜に撮影すると昼モードと夜モードでこんなに違います。左が昼モードで夜撮影。右が夜モードで夜撮影です。夜モードは負荷がかかるのか重たい感じがします。

 表示部分は各操作により表示が変わるようになっています。またリアルタイムにヒストグラムやISO、シャッタースピードも変わるので見ていて楽しくなるかもしれません。英語のマニュアルは一部間違えている所があり、リアルタイムビューの所が測光モードになっていますが、測光モードの表示はその2つ隣です。

 正直なところじっくり撮りたい時にはこのカメラアプリは良いなと思いました。高画質で撮りたい写真の時はこれかなと思いましたし、実際にTIFFファイルを見ると、え?iPhoneでこんだけ綺麗に撮れるのって感じでちょっと驚きでした。
 そしてこのアプリでの仕様ですが、以下のようになっています。なんかカメラの仕様みたいですが。
 ISO Hardware-dependent:
 64-800 on iPhone 4S
 80-1000 on iPhone 4

 Histogram 256-level, real-time
 Focal length Hardware-dependent:
 4.3mm on iPhone 4S
 3.85mm on iPhone 4

 Development HI-quality JPEG (±1.0 MB)
 MAX-quality JPEG (4.5?11.5 MB)
 option to save dRAW data* (5-8 MB TIFF w/lossless LZW compression)
 JPEGs saved to Camera Roll
 TIFFs saved to app directory (for iTunes File Sharing)

 ただ使い勝手から見るといただけない部分もあります。まずカメラの向きが横固定なのは仕方ないですが、Hipstamaticと同じ向きだけなのでiPhoneケースのiCAなどを使うと逆になります。その流れでボリュームシャッターが使えません。ここらへんはCamera+が使えるだけに残念なところです。
 そして使用している時に感じるのがiPhone本体の熱です。アプリを使っていると熱くなってきます。特に夜の撮影などは明らかに熱くなるのが分かるので、かなりの負荷がかかっているのかもしれません。長時間撮ることは無いので撮り終わったらアプリは終了した方が良いでしょう。
 しかしそれ以上にこのアプリを使って見て、いろんな情報を見ながら撮影できるのは楽しみが増します。ただシャッターを押すだけに飽きた人には面白いアプリだと思います。